[メイン2] 中島敦 :
[メイン2]
中島敦 :
──少女と会話し、少し歩き。
少々の先行をしている事に気が付いて。
[メイン2] 中島敦 : ずん、ずん、と少々の苛立ちを抱えながら後方へと戻る。
[メイン2] 中島敦 : ……手間を掛けさせる。
[メイン2] 中島敦 : 見えてくるは、残した彼ら。
[メイン2] 中島敦 : 「………おい」
[メイン2] 中島敦 : 「遅い」
[メイン2] 中島敦 : ぶっきらぼうに、そう呟く。
[メイン2] カミナ : 「お前が早えんだよ、行き先わかってんのか?」
[メイン2] 中島敦 : 「奴が先に進んだんだ。ならば其方へ向かえばいい」
[メイン2] 中島敦 : 恐らく、この場で最も此処を理解しているのは彼奴だ。ならば、ここから出たいなら、奴を追うが最も適しているだろう。
[メイン2] カミナ : 「……まぁ、脇目も降らず突進ってのは嫌いじゃねえが」
[メイン2] カミナ : 「その前に、きっちり決めておくべき事がある」
[メイン2] 中島敦 : 眉を顰める。
[メイン2] 中島敦 : 「何だ。要件は早く言え」
[メイン2] カミナ : 「加賀の事だよ」
[メイン2] カミナ : 「アイツももしも追い詰めたとして……俺もお前もどうするかって話だ」
[メイン2] カミナ : 「ちびっ子は説得すんだろうし、金髪のちゃんねーもそれに続くだろ、多分」
[メイン2] カミナ : 「じゃ、俺たちは……」
[メイン2]
中島敦 :
「その確認に何の意味がある?」
「障害であれば排し、言葉で動く腑抜けであればそこまでの話だろう」
[メイン2] カミナ : 「分からずやなら殴って黙らせる、話し合いで解決するならそれで良し、ヒュー!わかりやすくていいねぇ!」
[メイン2] 中島敦 : 冷淡に告げるその口調は、『郷愁』の前に居た姿とは似ても似つかない。
[メイン2] カミナ : 「しっかし、荒んだなお前……今のお前もワイルドで嫌いじゃねえけどよ」
[メイン2]
中島敦 :
「………」
ああ、クソ。
この男も見ていたか。
[メイン2] 中島敦 : 「……非常時にぴいぴいと泣かれるより、遥かにマシだろう」
[メイン2]
中島敦 :
少しは、その自尊心を外へと向ければよいのにと奴を恨めしく思う。
俺が出るだけで、こうだ。
[メイン2] カミナ : 「そう寂しい事言うなよ。さっきまでのお前も、俺は気に入ってるんだ」
[メイン2] カミナ : 「……まあ、どっちが本当かは。オレにはわかんねえけどな」
[メイン2]
中島敦 :
“本当”。
言葉に、眉間の皺を寄せる。
[メイン2]
中島敦 :
俺は、奴の自尊心から生まれた獣に過ぎない。
……なれば、真偽を問うなら、紛れもなく俺が偽物なのだろう。
[メイン2] カミナ : 「……おうおう、随分と渋い面するな。そんなに聞かれたくなかったのか?」
[メイン2] カミナ : 「気にしてるトコでもあんのかよ、色男!」
[メイン2]
中島敦 :
「…………お前には……関係の無い事だ」
そっぽを向いて、そう呟く。
[メイン2] カミナ : 「あんだよ、言ったろうが。『俺もお前もどうするか』ってよ」
[メイン2] カミナ : 「お前に弱点があるんなら、そこを突かれないように先に知っておく。弱点がねえ、即ち無敵!」
[メイン2] カミナ : 「どうだ、参ったか!」
[メイン2] 中島敦 : 「………」
[メイン2] 中島敦 : 「は?」
[メイン2] 中島敦 : 子供染みた論法に、思わず声が出る。
[メイン2] 中島敦 : 「………阿呆か。そういう遊びは“奴”にやれ」
[メイン2] カミナ : 「奴……?誰にやんだよ、ここにはお前しかねえだろうが」
[メイン2] 中島敦 : 滑った口を恨めしく思う。
[メイン2] 中島敦 : 「………外に出た後なら、いくらでも付き合ってやる」
[メイン2] カミナ : 「だーから、今すぐ弱点埋めないとダメつったろうが!外に出てからじゃ遅えんだよ!」
[メイン2] 中島敦 : 「ええいやかましい…!」
[メイン2] 中島敦 : 「俺に!弱点などない!これ以上馬鹿を移すんじゃない馬鹿!」
[メイン2] カミナ : 「あァ!?誰が馬鹿だ!!テメェだってさっきからワケわかんねぇ事しか言えてねえだろ!」
[メイン2] カミナ : 「バーカ!!」
[メイン2] 中島敦 : 「うるさいバーカ!」
[メイン2] 中島敦 : 「……兎に角!そのような心配を回すなら!俺より!あのガキに回せ!」
[メイン2] カミナ : 「お前、さっきからガキだの奴だのチビだので、誰の事言ってるかわからねぇんだよ!!」
[メイン2] 中島敦 : 「ええい……あのコートの少女と!金髪の学生だ馬鹿!」
[メイン2] カミナ : 「じゃあ、奴ってのは誰なんだよ!!名前も知らねえくせにやけに知った風な口聞いてたなァ!!」
[メイン2] 中島敦 : 「そっ………れ、は」
[メイン2] 中島敦 : 言い淀む。
[メイン2] カミナ : 「この場にいて、チビとチャンネーでもねえとなると……」
[メイン2] カミナ : 「俺かお前って事になるんだが……どっちなんだ?」
[メイン2] 中島敦 : 目を逸らして。
[メイン2] 中島敦 : ちっぽけな自尊心が、ちくちくと自分を突き刺す。
[メイン2] 中島敦 : 「………臆病で、愚かしく、情けの無い、男らしさも欠片もない、ちっぽけな自尊と自惚れに満ちた男だ」
[メイン2] 中島敦 : 「お前も見ただろう。あの絵画の前で……情けなく、おどおどとしていた奴を」
[メイン2] カミナ : 「おう、今のお前とはまるで別人だな」
[メイン2] 中島敦 : 「………そうだ。奴は、“俺”とは違う」
[メイン2] 中島敦 : 「奴はこのような場で、隅で震える事しか出来ん、憐れな男だ」
[メイン2] 中島敦 : 「だから、俺が動く他ない。……むざむざと、喰われる訳にはいかんからな」
[メイン2] カミナ : 「優しいねぇ……だがよ。そんなに思いやってんだろ?」
[メイン2] カミナ : 「だったら、なんで一々悪口言ってんだ?」
[メイン2] カミナ : 「男なら、“オレが守ってやってるんだから、普段から感謝しやがれ!好物よこせ!”とか真っ直ぐいえばいいだろ」
[メイン2] 中島敦 : 口をへの形に曲げる。
[メイン2] 中島敦 : 「……気に入らんからだ」
[メイン2] 中島敦 : 「奴の態度が、へなへなとした軟弱な態度が気に入らん」
[メイン2] 中島敦 : 「もっと凛と胸を張り、己が自尊を胸に掲げて生きればいいのに」
[メイン2] カミナ : 「ま、そりゃ思うよな。オレにも頑固な子分がいてな……何度言ってもへこたれやがる」
[メイン2] カミナ : 「だからまあ、後ろから蹴り入れて、大声あげて、無理やりやらせるくらいが丁度いいんだが……」
[メイン2] カミナ : 「お前は、お前が前に出てやるだけなのか?言っちゃあなんだが……」
[メイン2] カミナ : 「それじゃあ、一生上手くいかねえよ」
[メイン2] 中島敦 : 「………構わん」
[メイン2] 中島敦 : 「俺と奴の一生の話だ。なら、一生付き合えばいい」
[メイン2] カミナ : 「構うかバカ、構わねえからグチグチずーっとやってたんだろうが」
[メイン2] カミナ : 「お前、もう少し奴って野郎を信じてやれよ」
[メイン2] 中島敦 : 眉間に寄った皺がまた1つ刻まれて。
[メイン2] カミナ : 「お前、できる筈とか言っておいて何もさせてねえじゃねえか」
[メイン2] カミナ : 「テメェが信じた相手だろうが、やれるって思ってんなら。真っ直ぐ歩めるって信じてんなら」
[メイン2] カミナ : 「まずは少し道譲って、一緒にある事から考えろ。そうじゃなきゃ……」
[メイン2] カミナ : 「……お前は、相手を信じると言った自分がいつか許せなくなるぞ」
[メイン2] 中島敦 : 「………」
[メイン2] 中島敦 : 奴が、それを求めているのなら。
[メイン2] 中島敦 : 奴が、本当にそうしたいなら。
[メイン2] 中島敦 : とっくに、そうしているさ。
[メイン2] 中島敦 : 「……話は終わりか?」
[メイン2] 中島敦 : そう呟いて。
[メイン2] カミナ : 「…仕方ねえな、今の所は勘弁してやらぁ」
[メイン2] 中島敦 : 「……フン」
[メイン2] 中島敦 : 「行くぞ、いい加減あの娘らを放ってはおけん」
[メイン2] カミナ : 「おう、ほっとけねえバカが多すぎらぁ」
[メイン2]
中島敦 :
かつん、と再び足音を鳴らし。
少女たちの元へ歩きだした。
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] あだぽしゃ :
[メイン2] あだぽしゃ :
[メイン2] あだぽしゃ : 手を引かれるまま、此処を歩いて
[メイン2] あだぽしゃ : 生まれ変わったようにも思うが、浮かれる自分に笑い
[メイン2] あだぽしゃ : そして、そう言えばと思い返す
[メイン2] あだぽしゃ : まだ、名も交わしていない大柄な彼
[メイン2] あだぽしゃ : 尖る様な髪の
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あだぽしゃ :
「…あら、貴方は」
カミナの背に声を掛ける
[メイン2] カミナ : 「あぁ?」
[メイン2] カミナ : 「おお、チビじゃねえか。調子はどうだ?」
[メイン2] あだぽしゃ : 「良い、と言えるかしらね」
[メイン2] カミナ : 「言えるんならハッキリ言いやがれ、ったく……虎野郎も、お前も、あのパツキンも。苦労してんのな」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…まぁ、少し嬉しい事もあったしね」
はにかみつつ
[メイン2] あだぽしゃ : 「……それは、貴方もじゃないの?」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…お名前、聞いてなかったわね」
[メイン2] カミナ : 「おうっ!どいつもこいつも聞かねえから、いい加減名乗る機会もねえかと思ってたが……まあ、名乗り忘れついでに言ってやらぁ!」
[メイン2] あだぽしゃ : 「ごめんなさいね…?」
[メイン2] カミナ : 「ジーハ村に悪名轟くグレン団!男の魂背中に背負いッ!」
[メイン2] カミナ : 「不撓不屈の、あ。鬼リーダー!!」
[メイン2] カミナ : 「カミナ様たぁ、オレの事だ!!」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「カミナさん、か」
燃え上がるように元気な姿に、少し驚きつつも納得する
[メイン2]
あだぽしゃ :
「私はあだぽしゃ、ただの…女の子になるかしらね」
何もかも置いたから、ただのあだぽしゃ、だしね
[メイン2] カミナ : 「あだぽしゃなぁ……変な名前だな、変えられるんなら。さっさと改名しとけ」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…ふふ、それもいいかもね」
微笑んで返しつつ
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…鬼リーダーさんは、随分とここに縁が無さそうな人だけど」
元気を貰いつつ、ふと思い浮かぶ疑問を向ける
[メイン2] あだぽしゃ : 「何か思う事があったのかしら、今日の展覧会」
[メイン2] カミナ : 「言っちまえば簡単な話なんだが……」
[メイン2] あだぽしゃ : だって、縁がない人じゃない…と、思ってしまうほどに暖かいもの
[メイン2] あだぽしゃ : 「…ええ」
[メイン2] カミナ : 「チケット貰って来て、さっさと帰ろうかって思った時に……ちょっと気に入らねえ事ができた」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…気に入らない事…?」
[メイン2] カミナ : 「……どこ見回しても、誰の話聞いても。画家の事は殆ど分からなかった」
[メイン2] あだぽしゃ : 「高井さん、の事か」
[メイン2] カミナ : 「最初は芸術の事なんて、興味も無かったんだが……アレだ」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…そうね、誰も知らないままなのよね」
苦い笑みに変わる、ほんの少しだけ
[メイン2] カミナ : 「死の真髄に迫っただの、殉じただの。ご大層な事ほざいた割に……だーれも、あの画家様の事は知らなかった……いいや」
[メイン2] カミナ : 「目を向けてもいなかった、芸術だろうがなんだろうが、作った奴はいるだろうが」
[メイン2] あだぽしゃ : 「ええ、誰だって表現をするモノよね」
[メイン2] あだぽしゃ : 「形は、幾つもあるし、そのすべてに選んだ人がいる…」
[メイン2] あだぽしゃ : あの人もそうだ、ずっと認めている
[メイン2] カミナ : 「お前も、飯作ってもらったらコックに感謝すんだろ?なのに……誰も彼も知らんぷりしてやがった」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…」
知らんぷり、か
[メイン2] カミナ : 「それが気に入らなかったオレは、一から十まで調べて、ついでに遺体も取り返してやろうと、何周も回ってたワケだ」
[メイン2] あだぽしゃ : 「無くなってしまった、あの人の遺体を…」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…貴方、優しいのね」
[メイン2] カミナ : 「気に入らなかっただけだよ、そうする方がオレにとって楽だっただけだ」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「正直、そこまでは考えが巡ってなかったわ」
少しバツの悪そうに
[メイン2] あだぽしゃ : 「だとしたら、性根がいい人なんじゃないの?」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…でも、でもそうね」
一つ思って、纏めていく
[メイン2] カミナ : 「ん?」
[メイン2] あだぽしゃ : 「一つ思ったの、言っていい?」
[メイン2] カミナ : 「おう、遠慮せずハッキリいえ」
[メイン2] あだぽしゃ : 微笑む、やはり優しい人ね
[メイン2] あだぽしゃ : 「…コックに例えてくれたじゃない」
[メイン2] あだぽしゃ : 「それで思うのよ」
[メイン2] あだぽしゃ : 「高井さんには、誰も見る人が居なかったわけじゃない」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…あの人があの人に見せたい人が居たんじゃないかとも、少しだけね」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…加賀さんは、弟子になってたのなら」
[メイン2] あだぽしゃ : 「認められてたと思うの、その絵と関わる誰かとして」
[メイン2] あだぽしゃ : 「誰もいないんじゃない、誰も認めてなかったんじゃない」
[メイン2] あだぽしゃ : 「ただ、理解者が居た事すら、知られてないのかもしれない」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…そう考えてみるのは、どう思うかしら」
[メイン2] カミナ : 「………そうだな」
[メイン2] あだぽしゃ : 「だから、だから……」
[メイン2] あだぽしゃ : 「私もその答えを知るために、貴方のやる事に手を貸してもいい?」
[メイン2] カミナ : 「おし、オレの手伝いがしたいって事だな?」
[メイン2] あだぽしゃ : 「ええ、それで」
[メイン2] あだぽしゃ : 「だって、こうなったのなら…理解したいじゃない?」
[メイン2] あだぽしゃ : 「またとない機会、かもしれないから」
[メイン2] カミナ : 「おし、お前はこの町で初めてできたグレン団のメンバーだ」
[メイン2] カミナ : 「がんばれ!」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…あら」
[メイン2]
あだぽしゃ :
「成程、私も」
驚いた、でも
[メイン2]
あだぽしゃ :
「…良い響きじゃない、グレン団、ね」
仲間になるなんて、嬉しいわね
[メイン2] カミナ : 「おーし!気合入ったァ!あのバカ弟子に会ったら、思いっきり言葉でぶっ飛ばすぞ!」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…ええ、頼りにするわ」
[メイン2] あだぽしゃ : 「私もそうする、まだ言い切ってない」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…信じてるわよ、リーダー」
[メイン2] カミナ : 「おう!ドーンとオレに任せとけ!」
[メイン2] あだぽしゃ : 笑顔を返す
[メイン2] カミナ : 「テメェがしくじった時は、尻を蹴って走らせっから。そのつもりでいろよ!」
[メイン2] カミナ : 豪快に笑っている
[メイン2] あだぽしゃ : 「そりゃあ…心強いわね」
[メイン2] あだぽしゃ : 「でも、やって見せる…とは言っておかないとね」
[メイン2] カミナ : 「おう!お前はオレが最初に見込んだ奴だ、ビシッと決めろ!」
[メイン2] あだぽしゃ : ふんす、とまでは言わないが
[メイン2] あだぽしゃ : 胸を張る、笑顔を称えて
[メイン2] カミナ : ……こっちはオレがいなくても上手くいったか。あのパツキンの姉ちゃんやるじゃねえか
[メイン2] カミナ : 「あの虎野郎の事も、何とかしてくれるといいんだがな……」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…何とかなると思って良いんじゃ無い?」
[メイン2] あだぽしゃ : 「あの人、良い人だし、コトネもいい子だから」
[メイン2] カミナ : 「ほー……どんな奴か気になってきたな、コトネっつーのか」
[メイン2] あだぽしゃ : 「会ってみたらいい、話ししてもいいと思う」
[メイン2] カミナ : 「おう!」
[メイン2] あだぽしゃ : 「…なら、じゃあ」
[メイン2] あだぽしゃ : 「そろそろ行きましょうかね?」
[メイン2] カミナ : 「おーし、グレン団出撃だ!あの分からずやに目にモノ見せてやる!」
[メイン2] あだぽしゃ : おー、と
[メイン2] あだぽしゃ : 手を挙げた
[メイン2] あだぽしゃ :
[メイン2] あだぽしゃ :
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] 中島敦 : ──舐めた口の1つでも効こうものなら、一発、いいや二発は殴ってやろうか、と思っていたが。
[メイン2] 中島敦 : 勝手に腑抜けたのなら、それで終わりだ。
[メイン2] 中島敦 : 俺の出番は、無い。
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] 中島敦 : 意識が、薄れていく。
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] 中島敦 : ………じゃあな、コトネ。
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] 中島敦 :
[メイン2] 中島敦 :